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あけましておめでとうございます。 貴志カスケ

新年会に参加できなかったため、皆さんに新年の挨拶をするのは、これが初めてです。 実は年末からずっ と入院をしています。

検査の結果、腎盂癌で深刻な状態らしいです。 他人事のように書いていますが、実際 のところ何処かが痛くて入院しているわけではありません。 そのうち、あちこちが痛くなって七転八倒しな ければならないのでしょうか。 よくわかりません。 取り敢えず、今はまだ意識がしっかりしているので、できることはやろうと思い、 挨拶文を書いています。


新年会には色々議論が出され、 白熱したように聞いています。 これからの京都アートカウンシルはどうす れば良いのか、何を基軸にやっていくのかなど、 皆さんの多彩な意見を歓迎してお待ちしています。

僕は会報の挨拶文にその都度京都アートカウンシルは何を目指さないといけないのか議論が起こるように書いてきたつもりですが、 なかなか皆さんの意見が見えてきません。

新年にあたってそれらをまとめながら、これから京都アートカウンシルはどのような事をやっていくのか方向性を示したいと思います。

元々京都アートカウンシルは〈元立誠小にアートセンターを〉との旗印を掲げ運動をしてきたのですが、芸術センターが元 明倫小に出来てしまったために、 目標を失ったような活動が続いていました。

やがてそれまで、桜まつり・夏まつり・まなびやと立誠を中心にして開催してきたイベントが下火になり、展覧会を 中心に動き出すようになりました。こうした中で、 京都高瀬川彫刻展やスケッチ会、同じ刻を生きる作家展 などの展覧会が定着していきました。

また、京都市美術館の富樫実さんの作品を解体撤去するのをやめさせ る運動や、ネーミングライツ問題にも取り組んできました。 そして、これまでの運動を通して、 まだまだ美術文化が行政の中に定着していないことがわかってきました。

京都市美術館がリニューアルの際に、 市民アトリエを無くしてしまった経過を見てもよくわかります。

そのように京都アートカウンシルは市民が楽しめるアートの機会を提供してきたのです。このことが今もも 昔も変わらず重要な京都アートカウンシルの活動であり、 もっと発展させなければなりません。

芸術、文化 には想像力 (イマジネーション)と創造力 (クリエイション)という二つの力が特に重要で、それを養う場に もなっています。 そして、この二つの力は芸術文化だけでなく、政治や経済、 科学技術、医療など生活のあらゆる場で必要なのです。

市民がこの二つの力で養われ、 それらの力を様々な場で発揮できれば、社会発展 や人間生活の充実が展望できます。

そういう意味では私達が当初から掲げてきたアートセンターの方針は間違っておらず、それらのセンター は明倫に限らずいろんな地域にできることが重要です。

京都アートカウンシルは京都市立芸術大学の移転跡地を利用して、総合的な芸術センター (文化芸術の郷) を設立する事を提案していますが、合わせて、町の 番組小学校を地域のアートセンターにして、アトリエや教室を開催し、 市民が創造力と想像力を身につける 場として発展させることが重要であると考えます。 これからの京都アートカウンシルは 「創造的市民育成プ ロジェクト」を立ち上げて、あらゆる場で芸術の鑑賞・体験が行える場を作っていきましょう。 その一環で今年の桜まつりに 「巨大ビニール難破船」 (みんなで作る作品です) を提案したいと思っています。

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