今年はコロナ禍の中でも新年会を開催できました。 京都アートカウンシルの第26期定時総会も 同じように開催する予定です。 政府が緊急事態宣言を出したりすると取りやめるつもりですが、まだ大丈夫でしょう。でも、油断はできませんので、 皆さんはアルコール消毒や検温を怠らない でください。
様子を見ていると新型コロナウイルスは全く無くならないで、インフルエンザのような付き合いをしなくてはならないかもしれませんね。
総会では、京都アートカウンシルの存在意義を問い直したいと思います。文化の分野で特に美 術の関係者が多い京都アートカウンシルです。 そのために美術を通じて文化を語ることが多く、これも致し方ないかと思っています。 ただ美術に限らず、音楽や他の文化のことも語り合うことができれば良いなと思います。日本の文化状況を考えながら、より良い文化生活を営むにはどうすれば良いのか? また、会員自体が楽しめる機会が展覧会だけでなく、遊びの中でできればと思います。
ちょうど今、囲碁部会を立ち上げようかという話が出ています。
ところで先日の京都新聞に京都市役所の改修工事で、 エレベーターの扉を漆塗りにしたという 記事が載っていました。 京都市は財政再建団体に陥るかと言う財政難の折、市民生活に直結する 敬老バスの値上げや各施設の使用料の値上げなどを行っている最中です。 そんな最中 500 万円の エレベーターの扉が必要かということで物議を醸し出しています。
これは文化人にとってどう捉えれば良いのでしょう。普通に考えれば「飯も食えない奴がシャネルのバックを買うか」というような話で終わってしまいますが、一方、「お金がないない」と言っていたらいつまでたっても文化にお金は回ってこないというジレンマもあります。 この辺のバランスをどう考えるのか議論し なければなりません。
今回の場合は市長自ら財政再建団体に陥ると危機感を表明して、舌の根も乾かないうちの出来事なので、物議を醸し出すのは仕方のないことですが、かといって美術品な どを購入展示できなくなってしまうことも問題ではないのかということや、なぜ伝統産業の漆なのかというのも疑問です。
彫刻を専攻している僕などは、 市庁舎の前に市を象徴するような彫 刻を置いてほしいと思うし、他の美術家にしても同じ思いであろう。
このような問題もすぐには 結論が出なくてもその時々に考えることも大事なことだと思います。
京都アートカウンシルはお互い連帯しながら、上下関係のないフラットなお付き合いをする団 体です。 このような団体の中で自由に発言し討論する事は自らの思考を解放するためにも良いこ とです。 総会で大いなる議論をやりましょう。
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