先月号で、 僕が癌になったことを明らかにしたことによって、たくさんの励ましのお便りをいただきました。 ありがとうございます。
本当に皆様からの激励や支援は大きな心の支えになります。 私事ではありますが、 この場をお借りしてお礼を申し上げます。 これからも引き続き、このか弱 き体 (?) を見守ってやってください。
さて、今年も立誠 高瀬川桜まつりの準備が始まっています。 今年は「想像力」と「創造力」を発揮して、 10m×4m、高さ3mの気球船を設置してみんなで遊ぶことを提案しています。 風船の中 に入ったり、お絵描きしたり、テーピングなどをして当日楽しもうとうという催しです。面白いですから是非参加してください。
また、京都アートカウンシル設立25周年記念誌の編集が徐々に進んでいます。 記念誌で僕たちが 25年間何をしてきたかを明らかにして、京都アートカウンシルの存在意義を浮かび上がらせること ができれば良いなと思っています。 僕にもたくさんの原稿依頼があり、責任重大です。
例えば 『京 都アートカウンシルは他の団体とどういう違いがあるのだろう?』 『京都アートカウンシルでなけれ ばできないことって何だろう?』 そんなことを考えていると京都アートカウンシルという団体の特徴が浮かびあがってきます。
また、これまで京都アートカウンシルが行ってきた活動の中で、 文化について色々と提言をしてきました。
①街の景観の問題として祇園に建つローソンのローソンカラーを変更させた。
②京都市がフランスのポンピドー橋を鴨川の三条と四条の間に掛けるという計画が起こり、 実際に 風船で橋をかけ市民に問うた。 橋の建設は中止された。
③ 京都市が京都市美術館の命名権を売ることに反対した。 運動の中で持ち上がった富樫実氏の彫刻作品の分割撤去することをやめさせた。
④京都府立植物園の縮小、 公園化に反対して決議をあげた。
などの提言をしています。
文化提言は深く入って行くと政治問題と繋がるので、現代の芸術家の 「政治嫌い」の心情を汲みながら慎重に行なって提言をしています。
芸術家の中には、 芸術と政治は無関係と捉えている人が多いです。 そんな中、 少しでも文化提言をして行くことが重要であるということと、そのような団体は貴重だという事です。
京都アートカウンシルはその意味でも重要な団体であるということが言えます。 25周年記念誌ではこのことを最初に訴えたいと思います。
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