現在、京都アートカウンシルの25周年記念の編集作業を行っていますが、その中で、 当初の京都アートカウンシル は元立誠小学校をアートセンターにしようという意気込みで頑張っていたんだなあと、しみじみ感じています。私た ちはアートセンターの設立の夢を捨ててはいけないと思います。 それで京都市立芸術大学の跡地を利用して総合アート センターを設立することを提案します。
京都市のこれからをどうするという NHKの番組に以下のコメントを寄せたのですが、それをもって提案とさせていた だきます。 皆さんの議論を待っています。
創造する市民を育てよう!
京都市立芸術大学の移転跡地に総合アートセンターを!
報道によると、「京都市を財政危機から救うため」に京都市が変えられる状態にあるという。 この番組はそのため市民 にこれからの京都市はどうあるべきかを問う企画であるが、 財政危機が事実なのかも昨今は疑わしくなってきている。 京都市の地下にリニア新幹線を通すなどの大型事業について、テレビのインタビューで問われた事はない。 問われる のは敬老乗車証の値上げの問題など、細かい事業の値上げや廃止の問題である。 財政赤字を強調して市民が辛抱を余儀 なくされることを受任しなければならないような議論はいかがなものかと思う。 なぜ財政危機がおこったのか、過去に
行った地下鉄事業などの大型開発に問題はなかったのか等も検討が必要であろう。
私たちが本来議論をしなければならない事はどのような京都市民にならなければならないのかという事だ。 財政が豊かになれば幸せになるというのは過ちだ。 何故なら、現代でも50年前と比べれば財政規模ははるかに大きくなっているが、市民は何も豊かでない。
私は、 京都市民が創造する市民に成長することを願う。 そのためには芸術・文化活動を盛んに行う市民になる事を願う。 芸術活動はスポーツと同じく国民にとって欠かせない活動ということが市民に認知されることがまず重要である。 スポーツは幅広く野球やサッカーなどの団体競技からマラソン、 陸上など様々な種類があり、 その取り組み方も一流選手 を目指す者もあれば、健康のためにスポーツをやっている者もいる。 文化芸術活動も同じで、 一流のアーティストを目 指す者もいれば趣味としてスケッチや陶器制作を楽しむ者もいる。 市民にとっては精神的な健康を保つためにも必要な 活動である。
そして重要なのは芸術活動は想像力と創造力を必要とする活動であるということである。 もちろんこの2つの要素 は、芸術活動だけに限らず、 社会生活一般に必要とされる要素ではあるが、 芸術活動のように常に新しい作品を考え 開していく活動には、この想像力と創造力の二つの力を作品を制作するたびに発揮して次から次へと展開していくこと が要求される。故に芸術活動は想像力と創造力を鍛える活動でもある。 市民が芸術文化を楽しみながら、 想像力と創造 力を鍛える事によって、 社会生活の中で新たな発想を生み出したり、 物事の取組みに積極的になったりして、想像力と 創造力を社会や日常の場で発揮するようになる。 そのような創造する市民が多く生まれれば、社会や経済が前進するの が目に見えてくる。
これからの社会は市民が芸術や文化活動を活発にできるような施設を作り、 市民を励ましていくことが重要である。
手始めとして、京都市立芸術大学の移転した跡地に建物は耐震補強を施し、 市民が芸術に親しめる市民アトリエやスタジオ、各種教室、 発表活動もできるような総合的な芸術センター施設を設立すべきです。
私はその施設を 「芸術・文化の郷」と銘打って立ち上げることを提案します。
また、アートや文化のワークショップを様々な面で応援する施策を実施することを提案します。
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